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一部の同人・オタク世界では、小学・中学の年代に当たる少女への性的嗜好に限定してこの用語を用いる場合がある。この場合それ以下をアリス・コンプレックス、さらに下をハイジ・コンプレックスと呼んだりもするが、その年齢の定義にはさほど一定したものはない。
ロリコンという言葉は、オタク文化の発展の中で、独自の意味を持ち、またキーワード的な役割を果たすようになった。そういった中で、関連する様々な言葉も作られた。
更に、「純粋な観念の世界で少女のイメージを執拗に追い求めるナボコフのすがたに」読者はいやおうなく感動させられる。かつ、観念の「淫蕩にふけっている著者の立場はおそろしいほど孤独なの」であり、それは男の性欲の一方通行の極地である、と論じた。澁澤は以前に、コンプレックスという心理現象を少女に執着する男の側に当てはめるとき、自分の娘に似せて作った人形を愛した哲学者の名にちなんで、「デカルト・コンプレックス」と呼んでおり、その本質を人形愛に近いもの、そして幼児退行的ナルシズムと規定している。ほぼ同じ頃から使われたらしい「ロリータ・コンプレックス」という概念は、この澁澤的な内容である。1974年『別冊マーガレット』掲載の和田慎二のコミック「キャベツ畑でつまずいて」のなかに、「嘘つけ!ロリータコンプレックス!」と女性が男性を罵倒する場面があり、欄外注に解説が「小さな子供ばかりを好きになる異常性格」とつけられている。
1970年代に、幻想文学論や性愛論で知られた評論家・作家の澁澤龍彦は、『少女コレクション序説』(1973年発表)のなかで、トレイナーの著書『ロリータ・コンプレックス』に批判的に言及した。澁澤は、「ロリータ現象なるものは、視点を少女の願望において眺めるよりも、むしろ視点をハンバート(『ロリータ』に登場する男性)、いや、ナボコフ自身の側において眺めるべき問題ではなかろうか」と視点を逆転させた。
「ロリータ・コンプレックス」および「ロリコン」という言葉が、いつどのような契機で日本で使われるようになったかは不明であるが、1980年前後に急速に広まった。まず、1969年に邦訳出版されたラッセル・トレイナー『ロリータ・コンプレックス』によって日本にこの言葉が紹介されたと思われる。この本は、ロリータ・コンプレックスを年長の男性を愛する少女の心理として、少女の無意識的な願望や衝動の複合ととらえ、その内実を父親固着コンプレックスや去勢願望から説明している。しかし、その後このように少女の心理を説明する意味で使われることはほとんどない。
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